ロサンゼルスは非常に広大です。観光地のサンタモニカやハリウッド、ユニバーサルスタジオ、ディズニーランド、ダウンタウンなどどこに行くにしても距離があり、場所間の移動にも時間がかかります。ニューヨークのように地下鉄が発達していれば時間を有効活用できるのですが、ロサンゼルスではそうはいきません。ロサンゼルスでの交通手段は、主に次の3つとなります。

1.配車サービスのUberやLyftを利用する
2.公共交通機関の電車やバスを利用する
3.個人手配によるレンタカーを利用する

1.便利な配車サービス「Uber」

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 個人が運転手となり、自家用車を使って顧客を目的地に運ぶサービスです。利用には専用アプリが必要ですので、まずはApp StoreかGoogle Playからアプリをスマホにダウンロードしてください。ダウンロードしたら、クレジットカードを含めた個人情報を登録してアカウントを開設。これで利用準備は完了しました。

Uberの利用方法(インターネット環境が必要です)
①アプリを起動する
②自分の位置が表示されたマップ画面が出る(周辺のUber車両も表示される)
③行き先を入力する
④その時点での最短ルートや所要時間、料金、選択可能な車種が表示される
⑤希望の車種を選択し予約を確定する
⑥担当ドライバーの情報(名前、顔写真、車種、ナンバー、レビュー/評価)、および車の位置情報、進行状況、到着時間などが表示される
※車の位置情報は常時アップデートされる
⑦車が来たら、アプリのドライバー情報と合致しているかを確認。問題がなければ乗車する
※すでに行き先を登録しているため、車内での指示は不要(英語を話す必要はなし)
⑧目的地に到着したら下車する
※登録のクレジットカードに課金されるため、その場での現金支払いはない
※登録のEメールアドレスに利用明細(レシート)が送られてくる
※同時に、チップを支払うか否かの確認やレビュー依頼などが、アプリおよびEメールに送られてくる
※チップを支払う場合、走行金額から算出された複数のチップ金額から選ぶ。または、自分で任意の金額を決定し払うこともできる
※アメリカはチップ社会のため、よほどの不都合や無礼がなければ数ドルでも払ってあげるのがマナー

 なお、Uberと同じような配車サービスで「Lyft」という会社があります。使い方はほぼ同じです。こちらもチェックしてみてください。


2.時間はかかるが運賃が安い公共交通機関

Metro Rail(地上電車および地下鉄)

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 「M」のマークが目印の鉄道。地上の電車と地下鉄の両方が含まれ、路線(Line)は全6線。それぞれ A(Blue)、B(Red)、C(Green)、D(Purple)、E(Expo)、L(Gold)となっています。
 乗車にはTAPカード(日本のsuicaやpasmoのようなICカード・下写真参照)が必要で、現金での支払いは不可。TAPカードは駅で購入し、同時にお金をチャージしてください。基本運賃は1乗車1.75ドル。他路線へ乗り換えが2時間以内であれば、何回でも1乗車扱いとなります。ただし、元の駅に戻る「往復」にはこのシステムは適用されません。また、1日パス(7ドル)、7日パス(25ドル)、30日パス(100ドル)などの乗り放題パスも用意されています。

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駅の様子

駅の様子

券売機。ここで切符やTAPカードを購入します。

券売機。ここで切符やTAPカードを購入します。


Metro Bus(バス)

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 Metro Railと同じMTA社が運営するバス。ダウンタウンロサンゼルスを拠点にする観光客にはとても便利な交通手段です。日本と同じく、行き先はバスの正面に明記されています(バス番号でも確認できます。下参照)。運賃は一律1.75ドル。Metro Railと違い、運賃は現金でも払えます。ただしおつりが出ないため、こちらもTAPカードで支払う方が便利かつお得です。運賃は乗車時に支払います。

バスの種類
・ローカル(Local):各停。バスの色はオレンジ
・ラピッド(Rapid):ローカルよりも停車するバス停が少ないバスで、乗り換え可能な主要バス乗り場に停車。色は赤
・エクスプレス(Express):上記バスよりも長距離を走り、かつフリーウェイを利用するバス

バス番号
1~99:ダウンタウンロサンゼルスを通り、すべてのバス停に停車するバス
100~299:ダウンタウンロサンゼルスを通らず、すべてのバス停に停車するバス
300~399:主要なバス停だけに停まるバス
400~599:フリーウェイを使うバス(フリーウェイ走行前に追加料金あり)
600~699:臨時運行バス
700~799:停車するバス停が最も少ない快速バス

Metro RailおよびMetro Busの総合ページ
Metro Railについての詳細はこちら
Metro Busについての詳細はこちら

このように、バス停のサインとベンチがあるだけの簡単なパス主流

このように、バス停のサインとベンチがあるだけの簡単なパス主流

「M Metro」と書かれたサインが目印。停車するバスの行き先と番号が表示されています。

「M Metro」と書かれたサインが目印。停車するバスの行き先と番号が表示されています。


ダッシュ / DASH(循環バス)
 ロサンゼルス市交通局(LADOT/City of Los Angeles Department of Transportation)が運営するバス。市や街の中を循環するバスで、運転間隔は6~10分。平日と週末で運行路線と時間が異なるため注意が必要です。運賃は一律25セントと格安。こちらもお釣りが出ないため、小銭の用意をお忘れなく。

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コミューターエクスプレス / Commuter Express(中距離バス)
 同じくLADOT運営のバスですが、DASHが循環バスに対して、こちらは通勤・通学仕様のバスです。そのため、町から町、市から市など中距離を走ります。料金は路線によって異なりますのでこちらでご確認ください。

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※ダッシュおよびコミューターエクスプレスの総合ウェブサイト


ビッグ・ブルー・バス / BIG BLUE BUS(サンタモニカ市営バス)
 サンタモニカの観光スポット、サードストリートのプロムナードやピア周辺をカバーする路線バス。サンタモニカ地域からダウンタウンロサンゼルスやロサンゼルス国際空港(LAX)、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)、ウエストウッドなどへも乗り換えなしで行くことができます。基本運賃は1回乗車1.25ドル(LAXへも1.25ドルで行けます)ですが、TAPカードなら1.10ドルです。
 また、乗り放題パスも販売。種類は1日パス(4ドル)、7日パス(14ドル)、30日パス(50ドル)となっています。

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3.自由に移動、レンタカー

 ロサンゼルスは非常に広く、観光スポットがそれぞれ遠方に散らばっているにもかかわらず、日本に比べて交通機関が発達していません。そんな時、最も自由が利く移動手段がレンタカーです。詳細はこちらをご覧ください。

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